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うなぎ卵からの完全養殖について調べてみました

引用:ウキペディア

2月13日(月)NHKニュースで二ホンウナギを人工的にふ化させ稚魚まで飼育できたことを調べてみました。

目次

ウナギの種類

ウナギは19種類存在すると言われています。食用になるのは4種類のみ。

二ホンウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギ、ビカーラ種です。

*中国産はヨーロッパうなぎが多いとされていますが、ほとんど二ホンウナギがビカーラ種です。

*ビカーラ種は2種類あります。ニューギニア・ウナギ(ビカーラ・パシフィカ)と日本で流通しているビカーラ・ビカーラがあります。二ホンウナギよりやや太くて短い。

日本にいるウナギ

二ホンウナギA・japonica
オオウナギA・marmomor
ニューギニアウナギA.bicolor pacifica
ウグマウナギA.luzonensis

ウナギの寿命

ウナギ類は魚類としては寿命が20~30年と意外に長い。魚の頭部の眼球の下あたりに耳石ポケットがありそこにある耳石には年輪のようなものがあります。それを数えるとお魚年齢がわかります。

引用:maribu-aqua・耳石

近年の調査では、耳石の解析からヨーロッパウナギの33歳オス、57歳メスがいたことが報告されています。

ウナギの生態

産卵場所の報告

二ホンウナギの卵を2009年、2011年、世界で初めて東大・大気海洋研究所の塚本勝巳教授らが採取した。マリアナ諸島西方海域で産卵していることが分かりました。

産卵場所
二ホンウナギマリアナ海峡
オオウナギフィリピン南部
深海

生態

マリアナ諸国西方海域で生まれた二ホンウナギのは産卵後に数時間でかえる

孵化(ふか)仔魚となる

→レプトケファルス(1~6cm幼魚:泳げず一定期間浮遊する)黒潮に乗って北海道以南二ホン全国に分布

海水が入り込む河の近くにくるとシラスウナギ(5~6cm・10.2g稚魚:泳げる)

暗い新月の夜しか浮上してこないらしい。波に乗って河を遡上(のぼる)

→クロコ(鳥・大きい魚などに食われないよう体が黒くなり隠れやすい)石の影石の影やすきまにいて夜間活動し餌をとる。

→黄ウナギ(背:オリーブ色、腹:黄色がかった白、湖沼や川など淡水で育つ)

→銀ウナギ(産卵のため)川を下り海へ出る

引用:ウキペディア・レプトケファルス
引用:bunshun・シラスウナギ
黄ウナギ

ウナギの養殖・鹿児島産

鹿児島県志布志湾に面した大崎町の海岸ではシラスウナギ漁が盛んに行われています。県の許可を受けて40年以上シラスウナギ漁をしている湯尻さんは、シラスウナギが年々急速に減ってきて危機感を覚えていると語っておられました。

ウナギ養殖のむつかしさ

問題は餌

年々漁獲量が減って二ホンウナギは2013年2月1日絶滅危惧種に入りました。そいう世界的な事情から数を回復させるべく取り組まれていました。1973年北海道大学で初めてウナギの卵から人工ふ化に成功しました。2002年人工ふ化させたうなぎに、アブラツノザメの卵を使ったえさを仔魚に与えていました。

卵人口ふ化後から稚魚に育てるためには何を食べているのか謎が多く育てるのが困難でしたが、水産研究教育機構では、世界初の完全養殖を達成しました。商業化はまだでした。

ワシントン条約の壁

この稚魚の成長に欠かせないアブラツノザメがワシントン条約により資源保護の観点からとってはいけないことになりました。さて次はどうしたかというと、手に入りやすい乾燥卵黄を使おうかということになりましたがウナギの成長には高タンパク質、低脂質、低糖質の餌が不可欠、調べると乾燥卵黄はサメの卵よりタンパク質が低く,脂質の割合が高かったので別の脱脂粉乳と魚粉などに水を加えペースト状にして与えることにしました。そして1割がふ化し200日成長しました。さらに生後300日まで飼育すると40%が稚魚にまで成長しました。問題は飼育期間の短縮とコストが人工だと2.3倍かかることでした。

電子顕微鏡の解析

顕微鏡の発達からレプトケファルスの消化管からプランクトンの糞粒やオタマボヤのハウス(粘液質の泡巣)が見つかった。これを含めたマリンスノーを餌としている可能性が分かった。

*泡巣(あわす):多量の泡によって作られて「魚が産卵と子育てをするための巣。」

*マリンスノー:深海で上から下へ継続して落ちてくる海中懸濁物のこと。落ちるさまが雪が降っているように見えるためそう呼ばれる。

餌の改良

今のところ中身は公表されていないが、改良された餌を水産研究教育機構では特許を取得し、大量のウナギの養殖商品化に向けて努力している所です。

まとめ

今年も小さいひつまぶし用でもいいから美味しく頂きたいです♡

将来はうなぎの数が増えて、もう少し安価になるといいですね!(^^)!

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