カツオノカンムリが大量漂着
2023年4月6日ニュースによると奄美市住用町の海岸40メートルに渡って、死んだカツオノカンムリが漂着していました。
*漂着のイメージ写真です。
カツオノカンムリとは
体の構造
・5~10cmの楕円形をしたクラゲの仲間です。
・鍋蓋状の気泡体(水辺板)の上に三角形の帆を持ち風に乗って移動する。気泡体の年輪上の模様の中には気体が入っていてそれで水上に浮かぶ。
・下面には、摂餌専用の栄養体・周りには餌の捕獲をする触手状の感触体を持っている。
*栄養体:生物が生活を営むための体のこと
*触手:無脊柱動物の口の周囲に輪状に分布する伸縮や屈曲が可能な糸状あるいは紐上の小突起。(いそぎんちゃくでいうと短い髪の毛みたいにピロピロしたところ)
生息海域
暖海性・外洋性で黒潮海域に生息している。強風や荒波で海岸に打ち上げられることがあります。カツオの群れと共に見つかることが多い為、この名前がついたとも言われている。
2015年4月23日の報道。アメリカ・カリフォルニア州中央部にるモントレー・ペニンシュラ大学の海洋生物学者ケビン・ラスコフ氏によるとはじめオレゴン州とワシントン州の海岸にカツオのカンムリの大量漂着が現れ始め、4~6週間経過して次第にカリフォルニア州でも見られるようになった。10億匹くらいいるだろう。3~6年毎に起きる現象だという記事が載っていました。
活動時期
日本では夏に黒潮に乗ってカツオノエボシやギンカクラゲと共に台風の後など一か所にまとめてうちあげられていることがあり、夏だけいるイメージだが通年活動しています。なので4月に見られるのが珍しいということでもない。
毒性あり
腔腸(くうちょう)動物は刺胞(しほう)をもっており、刺激によって発射されて刺胞が皮膚に刺さると有害物質が注入される。
カツオノエボシやアンドンクラゲ、オーストラリア・東南アジアにいるクラゲのboxjellyfish(sea wasp)ほど毒性は強くないものの、刺されるとかなり痛いらしい。3日間くらい痛みが続いたという人もいます。
*腔腸動物(くうちょうどうぶつ):クラゲ・イソギンチャク・サンゴなど感触体と呼ばれる触手のようなものがあり、感触体の先端部分には刺胞が存在する。
*刺胞(しほう):毒液を注入する針を備えた細胞内の小器官。
袋状になっていて、刺激を受けると袋を反転させながら刺糸をはじき出す(刺すもの、巻き付くもの、粘着するものあり)。
刺された場合
症状
軽症:局所の痛み、軽い全身の脱力感
中等症:局所症状に加えて全身のしびれ感、胸が締め付けられるように痛い、なんとなく胸が重い感じがする、せきがでるなど
重症:嘔吐、唾液が沢山出てくる、歩行困難、呼吸困難など
現場で可能な処置の仕方
①刺傷部(刺されたところ)を海水で洗う。こすらない。真水や温湯を使用しない。
②残っている触手などは、ゴム手袋をして除去する。
③食酢に30秒浸す。
その後の処置
・局所症状に対しては、ステロイド軟膏、抗ヒスタミン軟膏、局所麻酔入り軟膏を塗る。
・中等症では、ステロイド剤、抗ヒスタミン剤、グルタチオン、セファランチン等の静脈注射。数時間の経過観察が必要なので医療機関を受診しましょう。
・重症では、呼吸循環管理、ショック、低血圧には輸液、昇圧剤を投与する必要があるのですぐに救急車を呼ぶ。
まとめ
死んでいても、青くて綺麗と思ってむやみに触らないよう気をつけましょうね(*^▽^*)
参考文献:じほう・救急中毒処置の手引
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