卵の価格が上がっていますが、報道によると原因が円安だけでなくいくつかありました。
卵高騰の原因
ロシアのウクライナ侵攻
ウクライナ侵攻によって、鶏の飼料に入っている主な作物がトウモロコシなのでその価格が上昇とともに飼料自体が値上がりしている。
円安
円安も輸入される飼料の価格を釣り上げています。
鳥インフルエンザ流行
多くの鶏が殺処分されました。120万羽を殺処分した北海道を例にとると、消毒に約1か月、雛を仕入れて成長し卵を産むまで最低でも4か月はかかるそうです。
外食する人が増えた
新型コロナはインフルエンザと同じ分類(5類)に移行したり、ワクチンが打てるようになって生活に変化をもたらしました。外出して食事をする人も増えてきたため、卵を消費する数も増えています。卵の価格高騰から茶碗蒸しをメニューからのけた回転すしチェーンも出てきました。
価格いつ下がる?
供給量の回復時期
4~5か月先辺りから供給量回復傾向になるらしい。
エサなどにこだわりのある卵に関しては供給不足は無いという話です。
価格値下がりはいつ頃?
卵の供給量が回復したとしても、中国など他の国がトウモロコシを輸入しているため、日本に割り当てられる輸入量が少なくなっています。トウモロコシに変わる安価な飼料などが広く出回らない限り、卵の価格が下がるのは先が見えない不透明な話となっていました。2023年6月現在、鳥インフルで殺処分された後消毒を済ませた鳥の厩舎に鶏のひなを迎え飼育した結果、産卵が始まり卵の安定供給が始まりました。値段も下がってきています!(^^)!
*ぬかも食べるらしいがやはりとうもろこしなどの栄養価が高いものの方が鶏の成長によい。
今後の課題
卵の取引量は多いものの、生産業者の利益がうすく生産体制にも限界が来ていることが今回の状況で表面化しました。
また世界的にも、日本のように一羽ずつ入れたゲージを積み重ねた飼い方よりも、下記のドイツBIO養鶏農家(写真)のように放飼い方が主流になってきています。
ゲージ飼いだから安価な値段で提供できた点もあり、放飼い型に飼育を変えると卵の収穫量が減少してしまう、作業量が増えるなど様々な課題が浮かび上がっています。これからの日本の養鶏について考える時期に来ているのではないでしょうか?!🐔
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