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北極圏クレーターいつ頃できた?大きさ等調べてみました

引用:asahi
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クレーターのできた時期や場所は?

ロシアのヤマル半島(北極圏)で謎の巨大クレーターが多数目撃されています。2014年ガス田ホヴァネンコヴォにできたと最初に報告されたクレーターを第1クレーターとすると2020年までに17個のクレーターが見つかっています。

クレーターの大きさ

第1クレーターは直径25~29m。(爆発直後は直径15~16m)きれいな円筒状の縦穴が26m下まで続き、更に深いところでは横に膨らんでいるようです。

いずれも暗い深緑色の湖の近くで発見されているようで、クレーター出現直前には鮮やかなターコイズブルーに変色しているそうです。湖底から湧き出た天然ガスが水管を酸性に変え周囲の鉱物が溶けて湖が変色したと考えられています。

引用:dikiarty

凍結丘

また、爆発によりクレーターができる前にはその位置に高さ5~6m、裾野が45~58mの丘ができていることがわかっています。永久凍土の一帯ではよく見られる”凍結丘”と呼ばれています。地面凍結と地下水流が関連した地下氷形成により盛り上がった丘の形です。北米ではビンゴ、ロシアではブルグニャフと呼ばれているそうです。

原因は?

地球温暖化説

永久凍土が溶けて地下で発生したメタンガスが溜まり爆発した為起きた説。

クレーターの近くからメタンガスの濃度が高くなっているという報告があります。

地球温暖化により1000年以上凍結した土壌に分解されず閉じ込められた有機物が、溶けて分解されやすくなります。この有機物の分解によって湿地などの酸素の少ない”嫌気的”環境だとメタンガスが発生します。

酸素が十分にある”好気的”環境では酸素が放出されます。

引用:日経

ヤマル先住民でトナカイを放牧している人達が目撃した爆発の瞬間。約1時間くらい炎が上がっていたと言うことでした。

タルクの再凍結による圧力説

地中のタルクは永久凍土に囲まれている。タルクの内の水やガスの圧力が徐々に高まる。地中からの圧力や氷の成長により盛り上がったものが凍結丘と考えられる。このタルクが凍結する際に集まった水・ガスの圧力が凍結丘を吹き飛ばす主な原因となる説。

第1クレーター爆発前の凍結丘は、地下タルクの端に位置していることが確認されていた。

*タルクとは:永久凍土のなかで凍結していない部分のこと。

今後は?

永久凍土に溜まったガスが爆発した為できたクレーターは、開発中のガス田や高圧ガスパイプライン近くにもできているので、いずれ突発的に事故が発生するのではないかと懸念されています。

まとめ

専門家の間では地球温暖化は人の力では止められないティッピングポイントをすでに超えてしまったのではないかという見方も出ています。人類が異常気象などにより大きなダメージを受け、滅びていかないよう小さな努力を結集しなければならないと改めて思いました。

*ティッピングポイント:重大な変化が起きる転換点。転機のこと。

参考文献:日経・著者:岩花 剛

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