PFAS(ピーファス)
PFAS(ピーファス)とは
有機フッ素化合物のうちペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称。
何が問題なのか?
このフッ素化合物が色々な用途に使われていて、高い蓄積性をもち自然環境中では分解されにくい。
そういう理由から世界的に健康への悪影響が懸念されている。
PFAS(ピーファス)を含むもの
PFASを含むものは種類が多く、その一部を紹介します。
・炊飯器やフライパンのフッ素加工剤
・ピッツア、ハンバーガーなどの厚紙箱、包装紙
・プラスチック製品の代替として使われている紙、竹のストローの撥水加工したもの
・半導体用反射防止剤 等
PFASの規制?
国際的な定義
環境省によると、国際的に統一された定義はないとしながら、ストックホルム条約が数年毎に開催され制限や廃絶が決定されています。
・2009年5月(第4回締結国会議):PFOS(ピーフォス)及びその塩(えん)は付属書B(制限)に追加。
・2019年5月(第9回締結国会議):PFAS(ピーファス)とその塩及びPFOS(ピーフォス)関連物質は、付属書A(廃絶)されることが決定。
・2022年6月(第10回締結国会議):PFHxsとその塩及びPFHxs関連物質についても、付属書A(廃絶)に追加が決定。
・現在 検討委員会(POPRC)で議論中:ストックホルム条約の残留性有機汚染物質ペルフルオルカルボン酸(PFCA)は次回リスク管理評価について検討予定。
*ストックホルム条約:残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約という人体や環境に悪影響を与える残留性のある有機汚染物質の製造や使用を制限、廃絶、排出の削減、廃棄物の適正な処理について明確なルールを定めた条約。
環境省の対応
化学物質環境実態調査
・水質、底質、生物及び大気中の(PFOS・PFOA)の濃度を測定している。
・水質・底質・大気については検出率が経年的に濃度の減少傾向がある。
*低質(ていしつ):水底(海底・湖底など)の表面を構成している物資を指す言葉。環境面から言うと堆積物の性状やそこに含まれる成分の濃度を意味している。
今後の対応
・化審法に基づいて製造・輸入の原則禁止
・水環境及び水道水注の目標値などの設定。それを超えた場合「対応の手引き」に基づきリスク
(きけん)管理などの措置。
・目標値等国際的な最新のものを考慮して、別に厚生労働省及び環境省の検討会で目標値などの検討が開始されたところ。
まとめ
今までも良いとされてきたアスベストなども、近年では発癌性があるからと廃棄されています。経済協力開発機構(OESD)の報告によると約4,700種類のPFASが特定されており各国・各機関において、管理の在り方が議論されているようです。これらも例外ではなく規制されて行くことになるようで、注視していく必要があります。
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