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ゴールデンカムイあらすじ・実写版キャスト・映画感想

2024年1月19日公開の映画です。

原作:野田サトル2014~2022年までヤングジャンプで連載されていました。

目次

あらすじ

アイヌ埋蔵金地図

日露戦争から帰還した杉本佐一は、除隊したあと北海道小樽付近でゴールドラッシュで沸いた河で砂金を取っていた。戦場で同じ村の幼馴染が死ぬ間際「梅子を頼む」と言い残す。好きだった梅子の目を治す手術費用を稼ぐ為、砂金取りにやってきていた。

その作業を河原で見ていた酔っぱらいが、アイヌ埋蔵金の話を始める。網走刑務所の死刑囚24人の身体に金塊を埋めた場所の地図を刺青として掘っていた。

昔はあずき粒くらいの砂金が北海道のあちこちで採れていた。明治政府から土地を奪われ、鮭や鹿の猟を禁止されアイヌ民族たちは迫害されていた。何年にもわたり河を通って軍資金として砂金を集めていた。ある日これに関わった各部族の代表7人のアイヌが殺された。その砂金を全て奪い北海道のどこかへ埋めた犯人が網走刑務所に収監されていた。

砂金を埋めた場所を仲間に伝えることもできないまま網走刑務所に収監された犯人とされる”のっぺらぼう”。24人の囚人に彫った刺青(いれずみ)地図という形で仲間に埋蔵金の場所を伝えることになった。

移送という名目で牢獄から出された囚人たちは刑務官らを殺害し各地に潜伏していた。その一人があの酔っ払いだった。杉元を襲ったが力負けしたその男は逃げていったが、ヒグマに腹を食われ餌として雪に埋まっていた。その遺体を掘りだしたところ、ヒグマが杉元を襲う。たまたま毒矢を射って助けたのがアイヌのアシリパだった。

アイヌ料理を囲み話しているうち、埋葬金をめぐり殺されたアイヌの一人が彼女の父親だったことがわかった。杉元は(梅子の手術費用)埋蔵金の少しの分け前を求め、アシリパは父親を殺した犯人を探そうとしていた為、二人は協力することになった。一人目の男の皮をはぎ、折りたたんで持ち次の地図を探しに町へでかけた。

他の刺青の聞き込みをしていると尾行してきた男がいたが、その男も山の罠にひっかかった。翌日、男を木にしばり、鉛筆で体の入れ墨を写生していたアシリパ。書いているとその囚人の頭が銃でうちぬかれた。第七師団の狙撃手(そげきしゅ)尾形だった。杉元ともみあいの殺し合いになったがアシリバが止めるとそのすきに走って逃げた。手傷を負って逃走中、真冬の河に落ちる。

面倒なことになるのを避け、そのまま二人は立ち去るが、尾形は発見が早く第7師団によって救われた。杉元らは次の罠にかかった囚人白石吉武(しらいしよしたけ)を捕まえたが、今日の獲物としてウサギを見つけ捕まえようとしていると縄抜けをして逃げだした。彼は脱獄の天才だった。

杉元と一緒に河に落ちた白石は炊き火をつくるため脱獄用の銃の薬莢(やっきょう)を見逃してくれる条件で提供した。火薬を取り出し焚火を作る二人。白石は火にあたりながら脱獄の先頭に立ち役人を切り殺したのが、函館で戦死したはずの土方歳三だったことを語る。片方の靴下を杉元のものと間違えたまま立ち去る。

冬眠中の熊の巣穴でおびき出し捕まえる話をしていたら前日キャンプしていたところで光るものをアシリパが見つける。杉元は軍人が使う双眼鏡だとわかり、慌ててアシリパと逃げ出すがスキーを使って4人の兵士が追ってくる。逃げきれないと思った杉元は、囚人の地図を「捕まったらこれを抵抗せずに渡せ」とアシリパに言い含め、別の道を行く。

東北地方でマタギ(猟師)をしていた谷垣がアシリパを捕まえる。彼女を助けようと大きな白い狼が谷垣の足に食いつき喉をかみ切ろうとするとアシリパが「レタラやめろ!悪い神になって欲しくない。」と止める。

足を負傷して動けなくなったが、絶滅したはずの蝦夷(えぞ)オオカミを見た谷垣は毛並みなどが忘れられず追いかけることを決心する。

金塊をねらう3つの集団

陸軍第7師団

第7師団につかまった杉元は双子の兵士に殺されそうになったが腸を盗みけがをしたように偽装し病院へ輸送中、それに気づいた鶴見(つるみ)中尉に追われる。アシリパの毒矢が馬に当たり銃撃を免れた杉元は逃げていった。

鶴見の目の前には、ささった矢じり部位の肉をえぐられた馬が横たわっていた。鶴見はあいつらに人皮を集めさせた方が手っ取り早いと思い泳がすことにした。博打(とばく)好きな脱獄王の白石は、金塊の分け前をもらうことで杉元とアシリパにかけた。そしてこの脱走に一枚かんでいた。

足を負傷して動けなくなった谷垣をアイヌ犬を連れた二瓶鉄造(にへいてつぞう)という猟師が助けた。白い蝦夷(えぞ)オオカミを仕留めるためアシリパを木につるし銃で仕留めようとするがつがいのオオカミ、手をオスに首をメスにかまれ亡くなる。

大けがをした谷垣は杉元らに運んでもらいアシリパのアイヌ村で介抱され体調も良くなっていった。谷垣を仲間に入れようとしたが失敗した第7師団の謀反組(むほんぐみ)、回復した狙撃手(そげきしゅ)尾形と(杉元に双子の兄弟は殺され腸をとられていた)二階堂はアシリパの家にいて婆ちゃんの肩をもんだりしていたが帰るふりをして山から家の中の谷垣を銃で撃ち始めた。

アシリパの村にはいられないと悟った谷垣は、山で尾形たちとヒグマを利用して戦うことに。そこへ第7師団が謀反組を追ってあらわれ二階堂が捕まった。行き場のなくなった尾形は新選組土方と行動を共にする。

新選組

性欲の強い囚人牛山は遊郭に逃げていた。土方歳三がやってきて、地図を写し取ることを提案し仲間に引き入れる。

北海道を独立した共和国にするべく金塊をねらっていた。かなりの情報を持っている。

ロシアのパルチザン

河に住む大型の魚に食われ水の中に落ちた白石を助けたのは、アシリパ父親の知り合いの男キロランケだった。彼からのっぺらぼうはコチョウベアスコ(アシリパの和名)に金塊を託すという話を聞く。のっぺらぼうは彼女の父だという。24人の囚人地図の最後の鍵を握るのは、アイヌの小娘アシリパだった。

樺太とロシア交換条約を結んだロシア皇帝を殺し逃亡したパルチザン。アシリバの父ウイルク、キロランケ、ソフィアは仲間だった。五稜郭の戦闘の最中、ソフィアの回顧録(かいころく)として皇帝を爆弾で襲撃した際に子供達が横にいた為、アシリパの父が子供が死ぬのを防いだため頭全体に傷を負っていた。

金塊の埋められた場所

アシリパたちは直接のっぺらぼうに会って話を聞くことにした。

網走刑務所へ追っ手をまきながら向かう杉元、アシリパ、白石の3人。困難を乗り越え杉元はのっぺらぼうに会えた。アリシパ父のっぺらぼうは「アイヌを殺していない。」と杉元に言ったところで尾形に狙撃され亡くなる。

アシリパはアイヌを導く独立運動を主導する者として育てられていた。杉元も頭を打たれ脳が少し無くなったが手術のおかげで助かる。

そして埋蔵金は五稜郭(ごりょうかく)にあることが分かった。杉元たちはアイヌの埋蔵金で北海道全土が蝦夷共和国に買われていることを知る。権利書の購入費は金塊の半分が使われていた。

クライマックス

五稜郭の戦闘から逃走中の土方歳三、杉元、アシリパ、白石達。権利書をもって逃げ切るには馬では限界があった。そこで函館行きの蒸気機関車に乗って逃げることにしたが第7師団の第2陣が大勢乗客として乗っていた。壮絶な混乱の中、皆がそれぞれ戦っていた。そして杉元佐一と鶴見中尉は切り離された先頭車両で戦いながら海に突っ込んでいった。馬に乗って助けに来た谷垣、白石、アシリパが見つめる中、潮の渦ができていた。ここで終わりかと思いきや、半年後が描かれている。杉元が会いに行くと、梅子は目も良くなり再婚して身ごもり花屋の女将として暮らしていた。アシリパと杉元、白石は分かれることに。さらに3年後、杉元とアシリバは変わらぬ相棒のままアイヌ村でリスを沢山とって帰宅したところ、白石からの手紙を受け取る。何も書いてない手紙。「封筒の底にまだ何かある」と杉元の掌にコインが転がりでる。明らかに白石の顔の刻まれたコインだったというところで物語は終わる。

見どころ

巧みなストーリー展開

長い物語なので見どころは沢山ありますが、しいて言うなら白い蝦夷オオカミのレタラとまたぎ二瓶鉄造(にへいてつぞう)の戦い。

網走刑務所の脱獄、後半は殺人鬼辺見が亡くなるまでの場面、五稜郭の戦闘。

函館に向かう蒸気機関車内での鶴見中尉VS杉元の一騎打ち。

アイヌ文化

アイヌの食事:チタタプ(たたき料理)

アイヌ語:ヒンナヒンナ(アイヌ語で食べ物に対する感謝のきもち)。

習慣・名前の付け方・山の過ごし方・狩猟・地理・気候など知らないことが多く学ぶことができます。

実写版キャスト

コミックやアニメで見た登場人物は、実写版ではぴったりの役者さんたちが選ばれていると思います。

キャスト

杉元佐一(すぎもとさいち):山崎賢人(やまさきけんと)

引用:cinematoday

アシリパ         :山田杏奈(やまだあんな)

引用:mainabi

鶴見篤四郎(つるみとくしろう)中尉:玉木宏(たまきひろし)

引用:imaga

土方歳三(ひじかたとしぞう):舘ひろし(たちひろし)

引用:hochnews

白石吉武(しらいしよしたけ):矢本悠馬(やもとゆうま)

引用:geinou11

谷垣源次郎(たにがきげんじろう):大谷亮平(おおたにりょうへい)

引用:jprime

尾形百之助(おがたひゃくのすけ):眞栄田郷敦(まえだごうどん)

引用:doramatv

映画の感想

実写版映画見てきました。なんと上出来です。皆さんが思うのは同じ、漫画にほぼ忠実に再現されているのが良い。冒頭の日露戦争シーンは迫力満点。長い物語をどこまで見せるのかな?と思ってましたが、予想通り最初の一区切りはのっぺらぼうに会いに行く手前まででした。

やっぱり映画ってさすがだなと感心したのが、歩く足元からなめるように顔までを映していくカメラワーク。土方歳三の舘さんがめっちゃカッコよく映ってました。監禁された杉元がアシリバと荷馬車で格闘しながら逃走するシーンは迫力あります。鶴見中尉の額から流れる液体がセリフと嚙み合うように、うまい具合に流れてましね、よく計算されている。

最初の刺青人皮はマキタスポーツさんなのに驚きました。蝦夷オオカミのレタラはCGでしょうが、白石が頭に咬みつかれているシーンはリアルでしたね。また、白石の動きはCG入れているのか全部本人の動きなのか?これも良かったですね。

最後のエンドロールが終わって、のっぺらぼうが出てきまして予告編みたいでした。次回も期待できますね!(^^)!

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