2023年10月31日ハロウィンの日に埼玉県の郵便局で立てこもりがありました。そこに登場したのがSITと呼ばれる特殊部隊です。聞きなれないので調べてみました。
SITとSAT
SITとは
警視庁刑事部捜査一課などにある「特殊事件捜査係」のことです。警察庁と各都道府県警察内にもSITと同じような組織があります。
その名称は所属している警察本部によって異なっていますが全国的に「SIT」を採用しているところが多い。
例 その1:大阪府警察のSITのあたる組織は「MAAT」です。Martial arts Attack team (Martial arts=武芸)
その2:千葉県警察では「ART」です。Assault and Rescue Team( Assault =レイプや暴行など、急に襲いかかること、Rescue =人や物を救う)
ちなみにSITは、捜査(S),一課(I),特殊班(T)
Special Investigation Teamの略とする説もあります。
SATとは
警備部特殊部隊のこと。警察学校の中で特に優秀な成績を修め、厳しい訓練に適応するなど高い能力が求められる。
SITとSATの仕事の分担
例 バスジャック
乗客を人質に取っている犯人の動機等を捜査し交渉するのがSITで、犯人が眠り始めた早朝バスに突入するのがSAT。
SITになるには
①警察官採用試験に合格すること。
警察庁・皇宮警察(いずれも国家公務員)、警視庁や道府県警察本部(地方公務員)のいずれかの採用試験に合格する。
⓶刑事を目指して警察学校の講習を受けること。
刑事課も1課2課と犯罪によって別れている。SITがあるのは、1課(強行犯を扱う)の方です。
③公安部、刑事課1課に配属されるのは優秀なごく一部。なので、SITへの配属希望の意志を示し、日々業務を確実にこなす。公安部及び一課への異動のチャンスを待つ。
*捜査講習は、交番での勤務態度や刑事課の要望に対する捜査協力状況、犯人を引渡した実績など評価あり。刑事課勤務の素質があると、地域課の上司や刑事課の目に止まると講習に呼ばれるという仕組みになっているようです。
*警察大学校にはSITの一員である”人質交渉人”の専科があります。全国警察本部捜査一課(巡査部長以上)の刑事が専門知識と技術を学べる。→人質交渉人としてSITなどに配属されるようになる。
SITの給料は?
SITは地方公務員にあたります。
(東京都の場合)
例:地方公務員全職種(41歳)平均給与月額41万円、平均年収概算 約622万円とすると、
警察職(38歳)平均給与月額46万円、平均年収概算 約682万円
若いうちは学歴により手取り金額が違っていますが、勤務年数が長くなると職種の階級や勤務年数により号数が影響します。
まとめ
給料は確かに若い時は少ないが、年齢を重ねると上がってくる話を聞いていましたが、調査によりそういうことだったと確信しました。会社みたいですね(*^▽^*)
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