MENU

ヌリタス”偽りの花嫁”あらすじ・見どころ

引用:めっちゃコミック

原作:JAZZ、作画:りとう春墨の人気たて読み漫画です。

目次

あらすじ

貴族などの領主がもつ直営地周辺に暮らし、働き、税金を納めている土地を持たない農奴が何をされても仕方のない時代のお話です。

昔ロマニョーロ伯爵家で夜会が開かれた時、王族の男に犯された娘が女の子(レオニー)を産みました。ロマニョーロ伯爵の所有地で親子はつつましい暮らをしていました。伯爵には3人女の子がいました。また夫人が懐妊しましたが4人目も女の子でした。跡継ぎ(息子)のいない貴族は世間体が悪く、面白くない伯爵様は農奴たちの娘を手あたり次第犯していました。

そんなある日レオニーの家にも伯爵がやってきます。私がお相手しますから娘だけは・・という母親を突き飛ばし娘を犯します。伯爵夫人が夫の後始末をして外にできた子供を生かしておきませんでした。

ロマニョーロ伯爵家は、銀髪の父親から一人だけ銀髪の息子が生まれていました。その子供は文武両道に優れていて王国で評判が高く代々家紋を継いでいました。

通ってくるロマニョーロ伯爵の子を妊娠したレオニーは何度も堕胎を試みましたが流産することはできず銀髪の女の子を産みます。デイジーという名前を付けましたが16歳に成長するまでその名前を口にしなければ無病息災に過ごせるという迷信を信じて名無しの息子(ヌリタス)として育てました。銀色の髪も黒く染めさせました。

同じ年に伯爵夫人も5人目にして初めて息子アビオを産みます。ただ彼は姉のメイリーンと同じく夫人に似て赤毛でした。アビオはヌリタスに暴力をふるうことで愛情を示す異常性愛者として成長していきます。

豚の世話をしている17歳のヌリタスは、アビオから殴る蹴るなどのいじめにいつもあっています。物語はこのあたりから始まります。

ある日いつもよりひどくアビオから腹をけられ、初潮をむかえたりとデイジーは熱を出して寝込みます。母のレオニーは子供の存在を明かし伯爵に医者に診察してもらいたいと要求します。同じ青い目に銀髪の子供を今まで隠し通し成長させたことを面白いといい、医者の診察を受けさせてやりました。

ちょうどその時期に王命によるモルシアーニ公爵とメイリーンの縁談話がきます。王国の肥沃な土地に侵略してきた隣国との戦争があり、勝利の立役者としてルーシャス・モルシアーニ公爵に副賞として優れた家柄の令嬢と婚礼をということでした。

モルシアーニ公爵は容姿が醜いうえ血で入浴するのを楽しんでいる、生肉を食べることを好む等、野獣のように悪評高い方でした。メイリーンもその母親も嫌がります。断るわけにいかないロマニョーロ伯爵は、名無しとして育った私生児のデイジーに”ヌリタス”という名前を付け、貴族教育を受けさせてメイリーンとして嫁入りさせます。

一方婿になる予定のルーシャス公爵は、”仕事を探している道に迷った男(ルー)”としてロマニョーロ家の牧場にやってきます。乗馬教育後にヌリタスは育てていた豚たちが放牧されているのを牧場の柵から懐かしがって見ていました。ルーとして公爵は彼女に声を掛けます。

容姿に自信のあったルーシャス公爵は、彼女の興味が豚にしかなく自分はそれ以下かと新鮮味を感じます。メイリーンとして生きていかなくてはいけない身の上の彼女はルーに対して二度と会うことも無いと思い自分はヌリタスだと名乗ります。

その後、婚礼用のドレスや品物が届きだすと本当は自分のものだったのにというメイリーンの嫉妬からドレスは引きちぎられ飾りはもぎ取られたりしました。やがてその日が近づいてきました。

女遊びの激しいロマニョーロ伯爵の子供を産んだのは自分だけという心の支えがあった伯爵夫人。ヌリタスの存在がわかると母親レオニーの住む小屋へやってきて、何度も鞭で打ち足で踏みつけ半殺しにしました。

こっそり会いに来たヌリタスが傷つきうつ伏せに倒れている母レオニーを見つけます。ロマニョーロ伯爵に医者に診せてほしい、替え玉結婚している間の母親の面倒を見て下さいと保証を申し出ます。伯爵は内心、(昔の俺に似たところをよりによって女の私生児から感じるとは。男に生まれていたら間違いなくこの家を発展させただろう)と思いました。

結婚式の前日はるばるやってきたヌリタス一行は、公爵様と家族同士で夕食を食べることになります。公爵の正面に座りずっとうつむいていたヌリタスは心を決め顔を上げると目を見開き驚きました。確か仕事探してたルーじゃん。すぐに顔を伏せ(ばれてない、ばれてない)そう思い込みました。「はじめまして」と公爵様も挨拶してきます。

婚礼の儀式は無事済みます。その後ロマニョーロ伯爵のお誕生日会に公爵様夫妻が招待されました。久々に帰って来たロマニョーロ伯爵の領地。はやる気持ちを抑えながら母親に会いに行くヌリタスでしたが裸で血を吐いてベッドに横たわっていました。神に祈りました。「その神になったら、君は何をしてくれる?」背後から声がします。振り向くと夫の公爵が入り口に立っていました。オーマイガー!すべてお見通しだったんですね(-_-;)お母さんは隠密のボルゾイさんにさらわれるように療養所(教会のようなところ)に連れて行かれました。

いよいよ公爵とお城に帰る日、隙間の時間帯を狙ってアビオは大好きなヌリタスに会いにやってきます。そして腹部を激しく蹴ります。帰りの馬車の中でヌリタスは、夫によりかかり眠っていたと思ったら口から血を吐きそのまま天国に行く手前の状態でした。

お城に帰り医者から過去にも暴行を受けた痕跡があることが告げられていた公爵様でした。夫に言えず痛みを我慢し続けていたヌリタスの心情を思うと、自分は頼れない夫なのだと落ち込みます。

ヌリタスの体調も回復した頃いやいやながら国王も来ているだろうある土地に公爵様たちがやって来ました。国王はヌリタスに興味を持ち、隙あらば自分のものにしようと思っていました。国王から馬上試合に来るように誘われます。

決勝の日が来てモルシアーニ公爵が勝利しますが3年連続して勝っていた、ミカエル・スリザリン伯爵から恨みをかってしまいます。投げられたナイフが公爵めがけて飛んできた時ヌリタスがかばい背中に突き刺さります。

出血もひどく手の施しようがないと医師から告げられがっくりうなだれる公爵様。その憔悴(しょうすい)ぶりを見て友人でもある国王は、王族にしか効かない神聖力を使い治そうとしてくれます。そしてその効果がありました。施術した神官からヌリタスに王族の血が流れているだろうことを内密に告げられます。

王様はヌリタスの親などのことを調査していましたので、過去の王族の誰かの過ちを認めるようなものであえて真実を公爵に告げませんでした。しかし、両親も他界し兄弟もいなかった国王は、唯一血のつながりのあるヌリタスの存在を嬉しく思い義理の妹として溺愛することになりました。

死にかけたヌリタスは銀髪で公爵に似た黒い瞳の子供と一緒に小船に乗っていましたが、公爵の看病・祈りが通じたのかこの世に戻ってきました。

その頃国中に疫病が広がり始めていました。貴族たちは物質面では色々寄付するものの田舎に逃げ込み、下々の者は亡くなりました。そんなわけで支援物資を分別、配送する人手が不足していました。ヌリタスは側近たちと支援に行き周辺の村を回ります。

モルシアーニ公爵家は今の公爵様が幼い頃に戦があり、お父様は数十人の敵兵に囲まれていました。(こわーっ)駆け付けた二人の兄と共に刺されて戦士していました、唯一頑張っていた母親も病気で亡くしました。そんな事情から唯一家族と呼べるヌリタスをまた危険な目に会わせたくないと思いました。しかし、彼女の決意が固くしぶしぶ支援先へ送り出しました。

村々を医療チームと合流して回るうち疫病も少なくなってきましたが、ヌリタスをねらった刺客に馬車ごと襲われ窮地に立ちます。

ヌリタスは犯人の振り上げた斧で殺されると思いとっさに神に祈りました。すると犯人同士の仲間割れが起こり斧を振り上げた親分は3人の子分に刺され亡くなります。しかしその子分たちに輪姦されそうになります。グサッグサッと殺されていく悪人たち、夫が助けに来てくれました。(やれやれもっと早く来いよ😥)

心配だったレオニー母さんも失明していましたが体は回復してヌリタスに会うことが出来ました。

隣国に脱出予定だったヌリタスの腹違いの姉メイリーンは、伯爵家に戻って父親の放蕩ぶりにあきれていました。薬物に手を出し病んだ母親を連れ、残った宝石を売って田舎に住もうとします。長年仕えていた侍従と共にひっそりと旅に出ました。

多額の借金を抱え逮捕されたロマニョーロ伯爵は護送途中に城の外で亡くなっているアビオを見つけます。遺体を収拾することもできず護送されて行きました。

ヌリタスは伯爵家が没落した話を聞くと窓から景色を見ながら悲しみました。夫のルーシャス公爵はヌリタスがアビオを埋葬し、義姉メイリーンと伯爵夫人を探して欲しいという希望を叶えることを承諾しました。

アビオは”北の領地で鍛えられ強い男になって公爵家を継いでほしい”というロマニョーロ伯爵の願いむなしくスピノーネ侯爵をロウソク立てでなぐり、極寒の土地から浮浪者のようになって城まで戻ってきていました。

眠りのお香を焚いたスピノーネ侯爵から知らないうちに男娼の真似をさせられていたのでした。埋葬する日にルーシャス公爵夫妻そして遠くから、埋葬に間に合わなかったスピノーネ侯爵がアビオを見送っていました。

その後、多大な借金をヌリタスの夫ルーシャス公爵が返済しロマニョーロ伯爵家はヌリタスが新しい伯爵として継ぐことになりました。ヌリタスは大きなお腹で子供達から「奥様この子にはいつ会えるの?」と聞かれ「もうちょっと待ってね」とほほ笑むところで物語は終わります!(^^)!


番外編が2024年5月20日にめっちゃコミックで配信予定です。

見どころ

虐げられた親子が幸せになり、貴族の没落へと運命が入れ替わる過程。傲慢で苦労知らずなメイリーンお嬢様が見知らぬ土地に置き去りにされ、そこから抜け出す場面はちょっとハラハラします。

感想

ストーリー展開が面白く、要所要所で盛り上がる場面があり、連ドラのような作り方がいいですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次