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節分に食べる物

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節分とは

節は季節の分かれ目という意味があります。昔は立春、立夏、立秋、立冬の前日を其々節分と言っていました。現在では、2月4日立春の前日だけを節分と呼ぶようになってきました。

引用:吉田神社追儺 都年中行事画(1928年) ・ウキペディア

豆まきの「由来」

豆まきの由来は諸説あります。平安時代中期(慶雲3年=706年)、諸国に疫病が流行っていて百姓が多く亡くなりました。平城京の宮城では、三大格式(律令の施行細則)の一つに「延期式」があり、(律令の細則をまとめた法典)これにより、彩色した土でつくった牛・童子の人形を大内裏(天皇がいたところ)の各門に飾って病気を祓(はら)ったという(大儺:おおやらい)記事が日本書記に書かれています。この時代中国から伝わった大みそかの夜に行われる朝廷の年中行事の一つに追儺(ついな:通称をおにやらい、おにおい)がありました。毎年おおみそかに鬼に扮した舎人(とねり:下級官人)を、殿上人らが、桃の弓、葦の矢、桃の杖(桃には魔除けの効力があると思われていました)で追いかけて逃走させるというものだったようです。室町時代この魔除け行事が庶民へと広がり、桃の弓とか葦の矢ではなく、米や豆といった穀物で鬼を払う行事(現代の豆まき)に変化していったようです。

地域色のある節分食

大豆

中国の医学書に「大豆は鬼毒を殺し痛みを止める」と書かれていたのが理由とされ鬼を(射る・炒る)から炒った豆を使うようになったという説があります。節分、年や季節の変わり目などに鬼はやってきて病気や災害等悪いことを引き起こすと考えられていました。その鬼を祓うのに霊力のある穀物を使ったようです。

落花生をまくところもあります:北海道・東北・宮崎・鹿児島

恵方巻 

江戸時代から明治時代に大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を願って食べられていました。現在は全国に広まっています。恵方巻は福を巻き込むと言われ、毎年良い方角(恵方)に向かって、切らずに無言で食べるというのがいいとされています。しゃべると福が逃げる、包丁を入れると人や物との縁や福を切れる等の意味があるそうです。恵方は歳徳神(としとくじん)という神様がいる方角のことです。4方向しかない。西暦の1の位が(0と5)の時 恵方は西南西、同様に1の位が(1・3・6・8)の時 恵方は南南東。西暦1の位が(2・7)の時 恵方は北北西、西暦1の位が(4・9)の時 恵方は東北東。

今年は2023年1の位は3なので南南東です。

いわし

イワシは、(弱し、卑し)に似た語から弱く卑しく臭いイワシを食べることで”陰の気”を消すということからきている節や、イワシの臭いは鬼が嫌うという説があります。平安時代から正月に家にヒイラギの枝とボラの頭をさしていたと土佐日記に書かれています。現代では焼いたイワシの頭を柊の枝(ひいらぎいわしと呼ぶ)にさして家の角に飾っています。

引用:ウキペディア

クジラ

大きいものを食べると縁起がいいとされていて、”大きな幸せが来るように、大きく元気な子に育ってくれるように”等という願いが叶うように節分に食べられています。主に山口県の一部で捕鯨が盛んな頃この風習があったようです。

引用:下関 マル幸商事

けんちん汁

鎌倉の建長寺の蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)僧侶が野菜のへたを無駄にしないよう崩れた豆腐などをゴマ油で炒め昆布やしいたけからとった出汁で煮込んだ澄まし汁が起源とされています。江戸時代に蘭学者で医者でもあった田中信平が長崎遊学の際、けんちんを伝えたようでこの地域では、くず・砂糖などで固めた外郎に似たようなものが慶弔や正月に食べられているようです。

そば

太陽暦の節分(2月3日)は、立春(2月4日)旧暦でいう正月の前日なので、大みそかのようなもの。地域によって年越し・年取りと呼び、そばを食べるということのようです。

*太陰=空にある月のこと。”太陰暦”は、29日又は30日からなる月を12回繰り返して1年としていました。1年は約354日となり、太陽暦の1年(365日)に比べ11日短い。なので3年ごとに約1か月のずれとなっています。旧正月は春節といって、1月21日~2月20日までを年によって移動していました。平年の翌年の正月は約11日後退し、うるう月あれば18日進んでいました。

麦飯

炊くときに麦を加熱して一晩おいたものを”よまし麦”と言われるものを米を混ぜて炊飯していました。このよまし麦(世の中をよく回す・ようまわす)ということで縁起のいい食べ物として節分に食べるようになったということです。西日本に多いらしいです。

福茶

新年に初めて汲んだ水を(初水で入れる福茶は、年の邪気を払い、無病息災を願うものとして福豆(炒った大豆を桝に入れ神棚にお供えしたもの)を入れてお茶を飲むようになったそうです。

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