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妻が口をきいてくれません あらすじ・見どころ

引用:shueisha

野原広子作、ある夫婦の物語です。集英社から発売されています。

めっちゃコミックでも読める、笑えるマンガです。

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目次

あらすじ

商事会社勤務の夫は「3日も妻が口をきいてくれない」と思いつつ、会社のお昼には愛妻弁当を食べています。「でもあいつって喧嘩してても、こうやって弁当は作ってくれるんだよね。」

奥さんのいい所だとほめるがこれって喧嘩なのか?と喧嘩した覚えのない夫は妻が何故起こっているのか理由がわからなかった。

始めのうちは、俺が謝ればいい、お弁当を女子社員がほめていた話をしたり、下でに出ていたが夕飯のカレーをよそって目の前に出してくれるにも「どうぞ」、「あれっ、スプーンが無いよ。これ手で食べるタイプ?」という夫に、スタスタガシャ引き出し開けスプーンを取ってきた妻「どうぞ」と最小限度の言葉だけいい、また無言で去っていきました。「あ、ありがとう」と夫。

妻の怒りの理由はわからないままでした。トイレでそもそもなにが悪かった?と自問自答してみる。「とりあえず挨拶とお礼は言おう、そのうち怒りもおさまるだろう」と思っていました。

しかし長引いてきたことにタダならぬことだと思い、ご機嫌取りの為、風呂掃除に洗い物、子供を公園に連れて行ったりと懸命に働く夫でした。入社当時からの指導係だった先輩女子社員の丸山さんに相談し始めました。「花とケーキでも買って帰ってみれば?奥さん喜ぶよ。」仲直りの術を学びその通りにしてみた。

「いつもありがとう」と声をかけながら可愛い系の花束とケーキを夫が渡すと、微妙な表情を浮かべる妻。(あなたはこういう人じゃない。誰かに言われたのか?という表情)子供二人とケーキは食べてくれている、花も飾ってくれているみたいだけど・・・。

相変わらず無言だった。丸山さんから「次はスキンシップね」とアドバイスを受け、子供を寝かしつけて一緒に寝ている妻の手を握りに行った夫だったが・・。妻「まだママじゃなくて女の子だった時のように誰かに優しくしてもらいたい、誰かに手を握って抱きしめてもらいたい。」と思ったら、夫がぎゅっと手を握ってきた。(えっ。お前じゃないよ。さんざんがっかりさせてきたお前じゃない。)「なにするのよ・・」と妻怒りの形相。

夫は怖くて「ご、ごめん悪かった」と逃げました。(ま、丸山さーんこれも違うみたいです)と夫は思いました。

会社で丸山に仲直りできた風な返事をしてしまいました。夫の心の声(嘘です丸山さん。オレ妻に殺されるかと思いました、あれはそんな目だった)

「言いたいことちゃんと言ってくれよ、オレが何したっていうんだよ。言ってくれないとわかんないだろ。」切れる夫に「ダメ、喧嘩しちゃダメ!」と6歳の長女が割って入り、泣き出す4歳の息子をあやす妻。

昔はどんな感じだったか寝床で考えにふける夫は、妻によく怒られていたことを思い出していた。幼い息子はパパと一緒に寝るとやってきました。今は会話はないけど喧嘩も無い。俺が我慢してあいつの機嫌が治るのを待とうと思いながら眠りにつくのであった。

帰宅時間が遅くなった夫はローンを組んで購入した自分の家なのに、帰るのが怖くなった。しかし毎日帰ってきていた。家族は皆眠っていた。そんな時深夜の番組で見た地下アイドルにはまっていく夫。

妻は口をきかないようにしているのに夫は何楽しそうなんだ?!浮気か?とモヤモヤして夫の後をつけてみた。するとそのアイドルに夢中になっている夫が、キラキラした表情をしてライブハウスで他のファンたちと共に楽しそうに応援している姿があった。

地区役員の子供会の買い出し手伝うことになった妻。買い物中同行した主婦から「会話がなくたって優しいだけで十分、ちゃんと仕事して家にお金入れてくれて、借金もなく、浮気も無く、暴力も無いんでしょ。その旦那さんにあんな夫と言ったら罰が当たるよ。」(そんな風に見えるのかあの夫)

「そんなこといってたら・・・わたしがもらっちゃうよ」(エ・・)「その顔、ちゃんとだんなさんのこと好きじゃん。」そんなことないよと言いながら、たしかに妻はそこそこ幸せだと思っていた。

そうして6年過ぎようとしていました。相談していた丸山さんも50代になり離婚して伊東さんになっていました。

夫も伊東さんが言うように家庭が”生き地獄”に思うようになり、朝妻に「離婚しよう」と切り出します。

妻から「まだ、好きなのに?」と言われ「は?はああああ?」

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翌日の妻昨日を振り返る。大根の端をざっくり切りながら「離婚しようだと。そのセリフおまえがいう?」そして妻は「まだ好きなのに?って何言ってんだ私?」と愕然として包丁を転がしてしまうのだった。

6年前のあの日から自分を抑えてこらえてきたというのに。その日が来るまではと。あの男、ハトが豆鉄砲食らったみたいな顔していたけど・・。夕飯のクリーム煮を作りながら昔のことを思い出していた。

職場で伊東さんに、「ずっと妻に口をきいてもらえなくて。ろ、6年もですよ。」「結構長いね」オレこの間妻に離婚しようって言ったんです。そしたら私はまだ好きなのに?って」

その意味わかりますか?相談するが「よくわからん」といわれる。とにかくまだ愛はあるからやり直せる。離婚すると一人になったら寂しいよと言われた。

そして夜仕事帰りに小料理屋のカウンターで酒を飲みながら伊藤さんの話を思い出していた。千鳥足で家に帰ると部屋ががらんとしていて、明かりもつかず家具も何もかも無くなっていた。

「おーい、真奈、悠人・・?ママー・・?」二階に駆け上がってみるとそこも、何もなく暗かった。「オレひとり。離婚しようなんて嘘だよ。ママが口をきいてくれないから・・だから・・悲しくて、悲しくて。寂しくて」暗がりで徐々に大声になり叫ぶ夫。「オレをおいて行かないで、ママ、美咲~。オレを捨てないでくれよォ!」懐中電灯が夫の顔を照らし鬼の形相の妻がいた。「美咲ごめん・・。ごめんよォ。愛してるよォー」号泣しながらひざまずいたまま妻に抱き着いていた。その光景を近所の人々が入り口から見ていた。

そこは、もうすぐ引っ越してくる何も置いてないお隣の家だった。翌朝娘にダメだしされたが、妻から「いってらっしゃい」と言ってもらうことが出来ました。しかし妻は少ないパート給料の貯金に精を出すのに変わりはありませんでした。

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見どころ

何気ない言動が、妻を不快にさせ追い込んでいくことに気づかない夫。そして子供たちの存在が家族を丸くしているところ。

感想

夫婦の日常を描いた漫画です。他人の不幸を見ているようでしたが、読み進むうち笑いころげた作品です(*^。^*)

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