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車いすテニス賞金

引用:yomiuri
目次

車いすテニスの世界とは

車いすテニスプレーヤーはパラリンピック以外は活躍してないと思っている方も多いと思います。  しかし、今や世界4大大会も出場枠があり賞金も出ています。

車いすテニスの起源

1976年:山口百恵の横須賀ストーリーが流行った年、アメリカのブラッド・パークスさんがアクロバットスキー競技中のけがにより下半身不随になりました。彼が車いす改良によって、本格的競技スポーツとして成立させたのが車いすテニスの始まりとされています。

1980年:クリスタルキングの大都会やラッツ&スターのランナウェイが流行り、モスクワ五輪ボイコット、大平首相やジョンレノンが亡くなった年、アメリカ車いす財団(NFWT)が設立されました。

1983年:NHK朝ドラ”おしん”放送開始、東京ディズニーランドが開園した年、松尾清美さんがホノルルマラソンに車いす参加し、現地でテニス体験しました。帰国後、ブラッド・パークスさんの出した教本を翻訳。日本で初めて福岡の飯塚市で国際車いすテニス大会(ジャパンオープン)第1回大会が開催されました。

1988年:青函トンネル・瀬戸大橋が開通、東京ドームがオープンした年、国際車いすテニス連盟が設立されました。最初の加盟国はオーストラリア、カナダ、フランス、イギリス、オランダ、イスラエル、日本、アメリカの8か国でした。

1992年パラリンピック・バルセロナ大会から車いすテニスは正式競技として採用されました。

競技大会

NEC車いすテニスツアーに含まれるトーナメントでは、その大会の規模に従って上から順に

グランドスラム全豪オープン
全仏オープン
ウインブルドン選手権大会
全米オープン
スーパーシリーズ飯塚国際車いす
テニス大会(ジャパンオープン)
マスターズ
ITF1
ITF2
ITF3ピースカップ
神戸オープン
フューチャーズ

*国内選手権:NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会があります。

日本の車いすテニスプレーヤー

一部の日本の車いすプレーヤーをご紹介します。(あいうえお順)

名前出身所属生年月日
アライ ダイスケ
荒井  大輔
東京都BNPパリバ1988年5月14日
クニエダ シンゴ
国枝   慎吾
千葉県ユニクロ1984年2月21日
サナダ タカシ
真田   卓
栃木県凸版印刷1989年4月30日
スゲノ コウジ
菅野   浩二
埼玉県リクルートオフィスサポート1981年8月24日
ミキ  タクヤ
三木   拓也
島根県トヨタ1989年4月30日
モロイシ ミツテル
諸石   光照
岐阜県EY Japan1967年4月11日
オオタニ モモコ
大谷   桃子
栃木県かんぽ生命1995年8月24日
カミジ  ユイ
上地   結衣
兵庫県三井住友銀行1994年4月24日
タカムロ サキ
高室   冴綺
埼玉県スタートライン1995年1月2日
タナカ  マナミ
田中   愛美
埼玉県ブリジストン
スポーツアリーナ
1996年6月10日

テニスと車いすテニスの違い

ルールの違い

大きい違いは、車いすテニスではボールを相手コートに打ち返すまでに2度のバウンドまで認められていることです。2度目のバウンドはコート外に出てもよいとなっています。

4つのクラスがある

男子シングル、女子シングル、クアード、ジュニア

*クアード:性別の区別がない為、ダブルスでは男女ペアで出場できます。

*ニューミックスダブルス:障がい者と健常者が組んでいるダブルスのことです。

設備・用具

ラケット・テニスボールなどの用具はテニスと同じです。コートのサイズも同じです。

競技用車いすが使われます。

*競技用車いす:車輪上部がハの字型に内側に傾斜していて、小さな補助輪がついている軽量の車いすです。

賞金金額

国枝慎吾さんの賞金を例に見ていきますと

ウインブルドン男子シングル優勝51,000ポンド(約830万円)、ダブルス優勝だと2万2000ポンド(約360万円)そのうち一人分だと1万1000ポンド(180万円)、合計830+180=1,010万円

さらに所属先のユニクロから(4大大会制覇と、生涯ゴールデンスラムを達成した快挙をたたえ報奨金2000万円を支払うと発表がありました。合わせて3000万円となっています。世界ランキング1位だからこそこの金額なのです。コマーシャル料などで2000万円2014年~2015年頃5000万円位年収があったのではないでしょうか。

テニスのプレーヤーとの賞金格差

引退されたドュラン・オルコットさんは、昔は優勝してもかたい握手と冷たいパワーエンド(スポーツドリンク)をもらうだけだったこともある。現在の車いすテニス状況は数年前より格段に良くなっている。でも全豪オープンの前哨戦で優勝してもたったの1500ドル(約15万円)。一方健常者の優勝者ラファエル・ナダル(スペイン)さんは8万7370ドル(約1000万円)オルコットさんの67倍だった。でもこれからさらに賞金を増やしてどんどん良くしていくべきだと語っていました。

日本のオリンピック・パラリンピック報奨金格差

2020年東京五輪では金500万円、銀200万円、銅100万円の報奨金に対して、パラリンピックでは、金300万円、銀200万円、銅100万円と設定されています。金メダルの格差は200万あります。金27個、銀14個、銅17個と支給額も市場最高の4億円を超えたということです。

まとめ

大きな賞金格差がかつてはありましたが徐々に是正されてきています。

主な報奨金はJPSA(日本障がい者スポーツ協会)から出ます。原則として非課税です。但し所属先の企業から出る報奨金には(出すところと出さないところ有り)課税されます。

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