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ロシア人妊婦アルゼンチン移住

アルゼンチンに移住後の12月に男の子を出産したタチアナさん
引用:FNN・セルゲイさん一家

セルゲイ・クズミノさんはロシアで反政府系メディアでジャーナリストだったがロシア当局に拘束され暴力を受けたことにより、2014年クリミア併合の頃から移住を考えていた。昨年9月にお金もあまりなかったが滞在許可と労働許可がすぐ下りると聞いて、奥様のタチアナさんと移住に踏み切ったそうです。アルゼンチンに来て息子さんが生まれました。

目次

インフレ率高いアルゼンチン

南米でベネズエラに次ぐインフレ率の高い国がアルゼンチンです。2022年インフレ率が3桁を超えるのではないかという予想がラ・ナシオンという新聞に掲載されていました。

インフレとは

(2016年1月)1ドル12ペソ → (2023年)1ドル283ペソ(約23.5倍)牛乳や卵を買うのにたくさん紙幣をもっていかないと買えなくなる。今、世界中がインフレを経験しています。日本、アメリカ、ヨーロッパでも起きています。

世界のインフレ率は2021年4.7%→2022年8.8%に上昇。

アルゼンチン連邦警察が調査

2022年の調査実体

アルゼンチン当局によると、昨年観光目的でアルゼンチンに入国したロシア人は21,757人。このうち10,500人がロシア人妊婦。そのうち5,819人は10月~12月に入国している。

この”ロシア人向け出産ツーリズム”について背後にある犯罪組織を摘発する為、アルゼンチン連邦警察は2月9日以降、入国したロシア人の滞在するホテルや宿泊施設等家宅捜査した。

面会した30人のロシア人のうち、入国時に届け出た宿泊所にいたのは8人だった。

警察当局はブエノスアイレスの高級ホテルが立ち並ぶプエルト・マデロ地区でも家宅捜索を行い、多数のパソコンや巨額の現金を押収した。

アルゼンチン警察の懸念

最近のロシア人入国のながれに紛れてアルゼンチン警察ではスパイが国内に潜伏している可能性があるとみている。

同様に昨年9月に隣国ウルグアイでも元警察官で、現大統領警備責任者がロシア絡みの偽パスポート製造に関与していたとして訴追された。南米を巻き込んだ大きな犯罪組織の動きに注視している。

インフレのアルゼンチンへの移住の背景

①プーチン独裁体制に苦しめられているロシア国民の中には「ロシアは住みにくい」と脱出を希望しているものが多いこと。

②アルゼンチンの国籍は出生地主義なので生まれた子供の国籍はアルゼンチンになる。アルゼンチン国籍を持つ子供の親も居住権や市民権が取りやすい。

③アルゼンチンの国民はビザなしで173カ国渡航できる国がある。

アルゼンチン移住の最大の目的

出産も国営の病院なら塩対応だが 無料だし、本当に移住したかった人も多いです。しかしアルゼンチンのパスポートを入手して、世界最大の経済大国のアメリカへ行くことを企てるロシア人がこぞってアルゼンチンに向かうようになったということも実際あるようです。

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